後輩の成長に関して2

システムトラブルが起きた時に、一人で対応できそうもない

後輩を見て、腹が立つ。

もし、システムトラブルが起きても周りの先輩が助けるだろう。

 

だから、彼女は、地獄を見ない。

あの、誰も頼れず孤独で、非難の嵐が吹き荒れ、理不尽と感じることが

連続的に起こるあの地獄を。しかも、その状況をなんとか打開しなくてはいけない、そんな状況を。

 

そんな地獄を知らない彼女を見ていると、のんびりしている態度腹が立つ。

「お前なんか、一度地獄に落ちてみろ。そしてそこから這い上がってみろ」と

思ってしまう。

 

しかし、一歩下がって客観的に見てみよう。

自分は地獄を経験した思うが、あれは本当に地獄だったのだろうか。

主観的には地獄だった、しかし、もっと地獄は存在するのではないだろうか。

 

結局、後輩が甘んじているように見えるのと同様に、

自分よりももっと地獄を味わった人からすると、自分が甘んじているように見えるのだろう。

 

もし、そんな人が仮に先輩や上司になって、

「俺はこんな地獄を味わった。それを恥わっていないお前をみると腹が立つ」と言われても、きっと自分は、そんな地獄を味わう必要はないだろうと思うだろう。

 

そう考えると、彼女たちが地獄を見ていないことに腹を立てても無意味な気がする。